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ピロリ菌とLG21乳酸菌入りヨーグルトについて(12/5/31)

ピロリ菌とLG21乳酸菌入りヨーグルトについて(12/5/31)

最近、ヘリコバクター・ピロリ(以下、ピロリ菌)が胃潰瘍、十二指腸潰瘍のみならず、胃癌の原因菌であることが明らかになり、同菌の除菌治療が重要になっています。一方、健康保険で認可された一次(1回目の)除菌療法の除菌成功率は、徐々に低下し、最近では、70%程度と報告されています。

こうした状況のもと、除菌療法の数週間前からLG21乳酸菌入りヨーグルトを摂取することで、除菌の成功率が向上するという研究成果が報告され、注目されています。

LG21乳酸菌は、ヒトの胃酸に耐えて胃に定着しうる乳酸菌とされ、摂取中はピロリ菌の減少が認められています。上記の研究報告では、LG21乳酸菌入りヨーグルト90gを1日2回、4週間ー治療前3週間と除菌治療中の1週間の計4週間ー摂取することで、除菌成功率が、69.3%(通常治療群114例中79例)から82.6%(LG21併用群115例中95例)に向上し、有意に高い除菌率を示したとのことです。

ヨーグルトの商品名の横に、よくプロバイオテイクスって、書いてありますが、これはもともと腸内の有害菌を抑えて腸内環境を良好に維持する生きた微生物を指します。LG21乳酸菌の登場によりプロバイオテイクスの意義は、腸内から胃にも広がったと言えます。

現在、当院では2次除菌の時にだけ、除菌前の2週間と除菌中の1週間、計3週間、
LG21乳酸菌入りヨーグルトを摂取していただいてますが、今後、1次除菌時にも広げようか、検討中です。

院長 池田 肇

2012-05-31 21:56:00

コラム

 
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